SEOと株式投資 ナイトの不確実性・タレブのブラックスワンを想定したリスク分散
Googleで恐怖の順位変動が起こった。
が、2008-11-01 13:00現在、弊社管理サイトのすべてで元に戻っている。
何というか、一時的な「神隠し」のようなものか。
瞬間的なものであっても、SERPs(検索結果画面)から消えると、冷や汗が出てくる。
幸か不幸か、弊社は関連キーワードでいくつものサイトを運営しており、特に被害にあったのが古い方だったので、「神隠し」が続いたとしても実害は少なかっただろうと予想される。
今回は株式投資になぞらえてエントリーするが、順位下落や株価暴落がもたらすビジネス的ダメージは、同じようなものである。
ただ今回の世界的な株式市場混乱では、ほぼすべての株が下落しているが、順位変動では一部のサイト・ページに過ぎない。
ここでは無理やり、トレーダーに向けて発信されているリスクをヘッジしたり分散したりするような有益な情報を、SEOのビジネス的運用法として採用してみる。
ナイトの不確実性とタレブのブラックスワン
ケインズと比較して見下して語られることが多かった、ノーベル経済学賞受賞者のハイエクが好意的に取り上げられることが最近多くなっている。
しかも、ハイエクと同じ傾向の考え方を示す、ナイトやタレブたちの株式市場への情報発信も、鋭意の経済ジャーナリストの注目を集めている。
なお、Google脳の浸透もあって21世紀では、特に経済学の有用性は社会経済とともにあるので、最前線では象牙の塔に閉じこもったアカデミックな理論は価値を失いつつあり、ひとかどの経済学者はジャーナリストとなってブログで情報発信する傾向も高くなっているようだ。特にアメリカで。
つまり、大学で論文を書く経済学者 <<< ブログで発信する経済ジャーナリスト という極論もあるということである。
ナイトの不確実性とは、経済活動などにおいて、予想可能な危険性としてのリスクと、予想不可能な危険性としての不確実性を分けて認識するべきというものである。
タレブのブラックスワンとは、ほとんどすべての人々が毎日毎日ホワイトスワン(白鳥)を見続けてきたからといって、ブラックスワン(黒鳥、黒い白鳥)がいないとは限らないということである。
借金の証券化
低所得層向けの住宅ローンを証券化し、この商品が金融機関で広く取り引きされていた。
そして、低所得層の支払いが滞り、ほとんどが借金返済できないだろうということから、この証券が破綻してサブプライムローン問題が発生、あとは世界的な金融危機となっている。
後付けで、サブプライムローンの愚昧さを得意そうに指弾する経済評論家がわさわさ登場し、元FRB議長で金融の神様と絶賛されていたグリーンスパンも、今ではサブプライムローンの元凶である住宅バブルの戦犯扱いだ。
ナイトの不確実性やタレブのブラックスワンのような事象は、後付けで、レベルの低い評論家ごときが発見するのも特徴である。
わが県広島のアーバンコーポレイションも、土地買収やビル建築、再開発計画などの資金調達でファンドを流用し、結果破綻した。
私の母校広島大学跡地や、地元JR福山駅前の再開発事業もストップしている。
このアーバンコーポレイションの事業などは、直接的にはアメリカのサブプライムローン問題とは関係がない。風が吹けば桶屋が儲かる程度にはつながるだろうが…
経営破綻を予測することは不可能である。
これこそ、不確実性でありブラックスワンである。
これも後付けで、三流経済評論家が何らかの講釈を垂れるのであれば、突っ込んで言えば、現在いろいろなところで行われている借金の証券化は、全部危ない。
例えば、ソフトバンクはボーダフォン買収で1兆数千億円の借金を証券化している。
ソフトバンクが見事に借金を償還し終わるというのは、ホワイトスワンでしかない。
検索エンジンの順位変動は、不確実性またはブラックスワン
Yahoo!とは違って、Googleは上等な検索エンジンでありプログラマーも優秀、トップページダウンともいえる検索不全は瞬く間に解消された。
ただし、SEOエキスパートなら、ほっと一息つくのではなく、何らかのスパムフィルターの実験ないしは導入を射程に入れるべきである。
そして、すべてのサイトオーナーが、瞬間変動を体験しようがするまいが、順位下落のビジネス的ダメージに思いを致すべきである。
検索不全という不確実性・ブラックスワンに対抗するには、予想不可能な順位ダウンに対処するには、メインキーワード関連でSEOするサイトを複数立ち上げるしかない。
順位が下がってリカバリーを考えるなどは愚の骨頂、泥棒を捕らえて縄をなうような、下の下の方策である。
商用サイトでビジネスをやる経営者の器ではない。
競合を寄せ付けないオンリーワンならすばらしいことだが、運用サイトがオンリーワンでは、低迷不振転落と何でもありだ。
商用キーワードでSEOをやり、競合と熾烈な戦いをはじめるならば、サイトは必ず「こちら側の世界」に移動する。"ビックキーワード"のSEOなら、ダークサイドの魔物に魂を売り渡す者もいるだろう。
SEOは簡単とか、無料で上位表示とか、「あちら側の世界」では見ることのない怪現象や奇妙な冒険が待ち構えているのだ。
突発的な検索不全、偶発的な順位変動のリスクを回避する「できる人」の意志決定は、Yahoo!用、Google用、順位変動用と、複数サイトの運営でビジネス的ダメージを最小限にとどめることである。
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