SEO診断 サイト名とURLの成功と失敗 後からは修正不能のSEO
さて、進行中のYahoo!検索の順位変動はひとまずおいといて、SEO診断シリーズの続きを展開することにする。
前回は、タイトルとサイト名について解説したが、サイト名にキーワードを入れるときに、それはどういったSEO戦略に基づいているのか、より川上に遡って話をしよう。
アルゴリズム社が管理するサイトとSEOの歴史
その昔、SEOといえば、検索エンジン対策とは、Google対策だった。
その後、Yahoo!がウェブ検索をGoogleからYSTへ切り替え、さらにはMicrosoftもすったもんだの末Live Searchという独自開発の検索エンジンに移行した。
弊社も、それに応じて主たるサイトを次々と乗り換えていったのである。
無邪気 - Google Dance
時のGoogleは今のYahoo!と同じように、月1回程度の更新が恒例イベントとなっていて、その度に順位変動が起こった。
そしてGoogleで特徴的なのは、アクセスするたびに複数のサーバーのどれかに飛ばされ、旧インデックスと新インデックスが入れ替え中ということもあって、当たるサーバーによって順位が違うという現象に悩まされて、かつ楽しんだのである。
この、順位変動をともなうインデックス更新と、完了までの数日間の新旧インデックスの混在による順位の乱高下を指して、ひとは「Google Dance」と呼んでいた。
これにちなんで立ち上げたのが、このサイトである。
- Google Dance(グーグル ダンス):http://bingoall.net/google/
このころは、SEOの覚えたて、かつ未熟、だが一生懸命で、海外サイトを渉猟しながら知識を蓄えていったものである。
サイト名に相応しく、グーグルダンスを実況中継したのだが、このサイトの致命傷でもあるテーブルレイアウトに見切りをつけるときがやって来た。
SEOの進化 - Google Dance黙示録
当時はWeb標準やW3C準拠こそSEOの花道と覚醒し、あえて人気サイトを捨てて新規にサイトを立ち上げたのである。
- Google Dance Apocalypse(グーグルダンス黙示録):http://googledance.hyperposition.net/
ただし、今はvalidateしないでいただきたい。お願い。エラーが出るから(笑
なお、このサイトの元のURLは、googledance.hyperposition.comである。
この時代は、メールマガジンも創刊し、メルマガ同時進行サイトとして、SEO塾:http://www.hyperposition.com/を開設したのである。
この黙示録サイトでは、Googleの大変動、FloridaやAustinを生中継した。
しかし時代も移り変わり、日本では絶大のトラフィックを誇るYahoo! JAPANがついに、ウェブ検索をGoogleからYahoo! Inc.のYSTに切り替えたのである。
惨めな失敗 – 検索エンジン三国志
Yahoo!の独立にともなって、それに相応しいSEO情報サイトを立ち上げることにした。
この時は、日々記事を投稿する執筆習慣と、なによりもテンプレートをカスタマイズすることによる絶大なSEO効果を体験して、Movable Typeによるブログの可能性に目覚めた。
MT練習用にいくつかブログを作っては潰し、そしてwww.hyperposition.comの下層ディレクトリに、本番のブログを立ち上げたのである。
- 検索エンジン三国志:http://www.hyperposition.com/se3blog/
「黙示録」の次は「三国志」である。
このネーミングは今でもかなり気に入っているのだが、この三国志ブログで私はSEOのプロとして致命的な3つのミスを犯してしまった。
まず、MTテンプレートのSEO効果を過信して、少しデザインを意識した煩雑なソースを採用してしまったことである。HTMLソースの失敗である。
次に、サイト名の失敗である。
検索エンジン + 三国志 というまったく関連性のない、見ず知らずのユーザーが入力するはずのない、つまりキーワードにならないサイト名を採用したことである。
つまり、このサイトにリンクするときに「<a href="~">三国志ブログ</a>」とやられてしまったら、何のSEO効果も誘導効果もないのである。
「検索エンジン」単独で上位表示されることは超弩級の難易度であり、かつ商用キーワードでも何でもない。実に無駄なサイト名だったのである。
もう一つは、URLの失敗であった。
URLというか正確にはディレクトリ名「se3blog」の失敗。これについては、後で詳しく解説する。
集客サイトと受注サイト - e-club3.hyperposition.com
弊社は、上位表示されやすい情報サイトにSEOを仕込み、そこから商用サイトに誘導するという仕掛けを採っている。
これは、ロングテールを含め、裾野を広げて多くの方に来ていただき、いざという時にはSEO塾をご用命いただくという趣旨である。
この時は、SEOとして集客用の三国志ブログとSEO塾サイト、受注用のSEO講座サイト:http://www.hyperposition.bizという役割分担だった。
Yahoo!対策も、Googleとは違う内部要因・外部要因をほぼ解明し、フォーマットとして落とし込みが終わった段階で、新しいSEO教則本サイトe倶楽部3を立ち上げると同時に、e-club3.hyperposition.comで、集客サイトと受注サイトを増設することにした。
三国志ブログの3つの惨めな失敗をすべてクリアするべく、集客サイトは万全を期したのだ。
- Yahoo!対応で、特にロングテールに威力を発揮するシンプルでグレードアップしたHTMLソース
- SEO + ブログ というそのものズバリのキーワードによるサイト名
- サイト名に即応した「seoblog」というディレクトリ名
と失敗をすべて克服したのである。
さらに当時、ある塾生からなぜサブドメインなのかという質問があったが、理由は次のとおり。
まずサブドメインの問題は、リンクの差し出しや受け取りにおける低い評価、あるいはGoogleの場合同一キーワードで同一ドメインというケースでは1サイトを残してあとは順位下落させられるが、SEOブログは、hyperposition.comの上位表示のためにリンクを供給せず、また他のhyperposition.comドメインサイトからのバックリンクをあてにもしないので、サブドメインでも関係なかったのである。
次に、GoogleのSandboxの体験から新規ドメインペナルティに異常に恐怖を感じていた。時間が経つのを待つこと以外、リカバリー不可能なのである。
よって、リスク回避のために十分信頼性を持つドメインhyperposition.comのサブドメインを選択したのである。
SEO戦略とサイト名・URL
では、失敗しないサイトのつくり方について解説していこう。
サイトやディレクトリなどのURLのキーワード
この情報を無料で公開するのは惜しいのだが(笑、もしアルファベットのキーワードでSEOをやるのであれば、URLにキーワードを含めることは必須である。
SEOブログ:http://e-club3.hyperposition.com/seoblog/ は、「SEO ブログ」でYahoo!でもGoogleでも今のところトップであるが、「SEO blog」でも今のところ1位か2位になっている。
「blog」については、まったくサイト中で記述しておらず、外部リンクのアンカーテキストにも含まれていない。
よって、状況証拠から、特に「blog」がURLに含まれていることによるSEO効果としか考えられないのである。
ただし、この理屈で日本語ドメインが同じように有効であるかどうかは、試していないので分からない。
例えば、この業界は生き馬の目を抜くお人ばかりなので、よそに取られないように「SEO塾.jp」と「SEO塾.com」の日本語ドメインは押さえている。が、それぞれ「xn--seo-rt7e.jp」「xn--seo-rt7e.com」となっているので、アルファベットのキーワードと同じようにはならないのでは思う。
まあ、ときどきYahoo!検索では異様に高評価されるときもあるみたいだが…
後から気づいたが、URLのキーワードはYahoo!の方は実証済みだが、Googleは少し違うかもしれない。
上記の「SEO blog」の上位表示は、Googleでは「blog = ブログ」というキーワードの"みなし"が行われているかもしれないからだ。
サイト名にはキーワード
これも、ずっと述べてきたとおりである。
ただし、そのものズバリのSEOキーワードのみということになれば、サイトとしてのブランドがゼロになり、一歩間違えばバカっぽいので注意である。
SEOの効果を最大にしながら、他方で個性を出す。難しいことである。
戦国武将の子作り
さて、最近の検索エンジンはペナルティがきつい。
もし、たった1サイトしか持っていない場合は、all or nothing になってしまう。
よって、リスクヘッジのためにも、同一キーワードで複数サイトを運営することを強くお勧めする。もちろん、ドメインを変えて。
さらに複数サイトのSEOが成功したときは、(1)のケースのように弊社関連のページが5つも出ていて、競合の締め出しにもなる(笑
ともあれ、お家の安泰のためには、嫡子一人きりでは断絶してしまう確率が高い。ぜひとも古人の知恵に倣って、子作りに励んでいただきたい。
後付けのキーワード変更、ならびにURL変更やディレクトリの変更は危険
あるキーワードでSEOをやってインデックスされてしまった後では、まったく違うキーワードに変更しても上位表示は成功しないことが多い。
これは、検索エンジン側が一度そのキーワードでインデックスしてしまうと、既にトピック関連づけが完了しているので、変更が認められないものと思われる。
よって、老婆心ながら中古ドメインを購入するときは、以前のオーナーのキーワードとの齟齬に十分注意するべきだ。
個人的には、他人の手垢の付いたドメインは使いたくないと思う。
また、URLの変更も、ドメイン丸ごとやディレクトリ丸ごと変えて301リダイレクトであるならば許容範囲だが、個別ページをバラバラいじると、これも大ごとになるケースが多い。
存在しないページがインデックスされ続け、新しいURLの方はいつまで経ってもインデックスされない、そういうトラブルの事例によく当たるのだ。
よって、ドメイン、サイトのキーワード、ディレクトリ構成、各ページのポジションなど、きっちり設計図をつくって、公開した後はもういじらないようにすることが望ましい。
そして、まずは方針を確立してから、個別サイトを立ち上げ、さらには複数サイトを運営するべきなのである。
そういった意味で、サイト運営は、サイトガヴァナンス、サイト統治というレベルで行うべきだ。
しかもこの統治、民主主義とか共和国ではダメで、封建制の絶対主義こそ理想となる。王による臣と民の統治である。
さらにはサイトやサイト群の設計も、デザインという二次元ではなく、アーキテクチャーという三次元レベルの構造で把握することが理想である。
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