GoogleのMicrosoft化 資本主義や市場社会のスキームを無視して批判する愚
Googleは、私的な企業として巨大化し続けている。
組織としてふくれあがっていけば官僚化は避けられないだろうが、もうひとつ、企業活動として収益の追求と競合の排除も不可避である。
私は、そういった意味でMicrosoftは唯一ではないかもしれないが、目指すべき第一の目標になると思っている。
Googleは心理的臨界点を超えたのか? – エンタープライズトレンドの読み方 – page2 – ZDNet Japan
Googleはビジネス領域の拡大を目指しているものの、その主たる収益源は今も広告である。もしもGoogleが今までのような勢いでの成長が困難になるのであれば、Googleもこれまでに築き上げた資産の上で収益を上げざるをえないだろう。そんな状況下でGoogle Packのデフォルト・ブラウザーがGoogle Chromeというのは、ちょっと嫌かもしれない。
Googleの株主からすれば、広告のビジネスモデルをもっと拡大しろ、広告以外のビジネスモデルを作れ、ということになるのだが…
GoogleパックでChromeがデフォルトブラウザーになっている
Googleパックのダウンロードページで、言語をEngrishにすると、Google Chromeが最初に表示される。
今まではFirefox( Google ツールバー付き Mozilla Firefox)しかなかったのに、と批判されているわけだ。
ところが今までどおりに、ブラウザーがFirefoxオンリーだとすると、これはこれでまた別の問題になっている。
Mozillaの収益の88%がGoogleから。非営利団体資格危し:TechCrunch Japan
Firefoxによる収益は12%増の$75M(7500万ドル)で、うちGoogleからの検索関連のロイヤリティーが88%の$66M(6600万ドル)を占めた。(他の検索エンジンからの収益が$2M[200万ドル]程度)。以上の収益は、Firefoxブラウザーに標準装備されているGoogle 検索ボックスから生じた検索広告収益の、Mozillaの取り分から成っている。
Mozillaが、非営利団体を装いながら、実はGoogleの慈善部門であることは誰もが知っている。
こういう有様であるFirefoxがGoogleパックのデフォルトブラウザーなら容認できるが、Chromeの場合は許せないという根拠は何だろうか?
さらに、「Norton Security Scan」「Spyware Doctor™ スターター エディション」「Adobe Reader」「Skype」「RealPlayer」などの他社ツールも、何らかの商業契約が結ばれていると見るべきなのだが、これも一向に構わないのだろうか?
そして実は、GoogleパックでChromeがデフォルトブラウザーになったごときで、GoogleがMicrosoft化すると騒ぐこと自体が滑稽とは思わないのだろうか?
Googleの無料サービス自体が資本主義・市場社会の掟破り
Google Analyticsをはじめ、強力なツールなどが買収によって無償提供されているのだが、このことによって既存企業が収益を破壊され息の根を絶たれつつある。
Googleの勢力拡大は、Microsoftよりも広範囲で徹底的で無慈悲である。
つまり私の考えでは、タダでものをもらう人たちの不平不満に耳に傾けるのではなく、資本主義や市場社会のスキームで、巨額の資金力を背景に企業買収とサービスの無償提供を行っていることの方が、社会的歴史的に重要なのではということである。
住宅展示場の豪華なモデルハウスが、実は別の購入客の負担になっていることや、CMで有名タレントが起用されて数千万のギャラが支払われると、商品の価格に転嫁され回収されている、そういったからくりと同じだろうということである。
よって本当の問題は、別のところに深く大きく存在していると思われるのだが。
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