目に余るヤフー叩き、ジェリー・ヤン叩き 赤字でもないし世界一のトラフィック維持

Jerry Yangが2008-11-18、Yahoo! Inc.のCEOを退任すると発表した。

いつも指摘するように、アメリカ株式市場の脊髄反射トレーダーたちが、それMicrosoftが買収するぞとYahoo! Inc.の株を買い込んだ。株価が上がった。
MicrosoftのCEOであるSteven Ballmerが、Yahoo!は買わないよと公表したら、Yahoo! Inc.の株を売り込んだ。株価が下がった。
まるで子供のゲームである(笑

さて、TechCrunchを筆頭に、Yangが経営者として無能という論調が支配的であるが、リアルタイムで良い悪いを言っていても、歴史的評価はもっと後になるだろう。

Yahoo! Inc.とJerry Yangをかばいたい

まず、株価暴落については、全米の消費後退がもっとも要因として大きく、Yahoo!が10ドルを割り込んだといっても、Googleだって280ドル。Appleも86ドルである。
Yahoo!だけが悪いわけではない。

また、赤字を出していることもなく、そしてトラフィックはあいかわらず世界一である。

これは、会社が潰れそうだと泣きを入れたアメリカの自動車会社に比べたら、凄いと思える。

そして、Jerry YangのCEOとしての手腕をとやかく言っているが、Terry Semel失脚の後の暫定CEOと見なすべきだろう。

さらに、AppleのSteve Jobsと比較した記事が出たが、経営を知らない人は好き勝手にものを言うと呆れてしまう。

Jobsについては、iPodが売れなかったらAppleを追い出されていたはずだ。
しかも、iTunesのWindows版が大ヒットを牽引したわけであって、これも既定路線でも何でもなく、背に腹は代えられない、緊急避難措置としていやいや踏み切ったフシがある。

だから、Jobsはまぐれ当たりでしかないのである。

とはいうものの、富野由悠季氏ではないが、このまぐれ当たりをバネに次々とヒットを飛ばした天才であることも確かである。

だがしかし、いまのAppleはJobsのカリスマで伸びている脆弱な大企業で、Jobsが去った後にヒット商品が生まれず潰れてしまわない保証はない。
Jobsが真の大経営者であるならば、後継者を今この段階で育成しておかなければならないのである。

ジャーナリズムは、万が一にAppleが傾いたとき、またぞろ無批判に後継者を育成できなかったJobsに対して、本物の大経営者ではなかった、Appleはジョブズ商店に過ぎなかったとはやしたてることだろう。

MicrosoftはBill Gatesが去った後も、大企業として微塵も揺るがず、帝国は健在である。やはり、この会社はすばらしい、そして恐ろしい。

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